“源内櫛”の読み方と例文
読み方割合
げんないぐし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
また金唐革とか、紅革などとわれるものを製作したり、伽羅きゃらの木で源内櫛げんないぐしというのを作ったり、硝子ガラス板に水銀を塗って自惚鏡うぬぼれかがみという鏡をも作りました。
平賀源内 (新字新仮名) / 石原純(著)
こういけや大名屋敷へ取り入って、花柳界へ源内櫛げんないぐし流行はやらせてみせたり、物産会をやり舶載物はくさいものの売りひろめを試みたりなどして、おそろしい金持になった。
鳴門秘帖:04 船路の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
また長崎から取り寄せた伽羅きゃらで櫛をかせ、そのみねに銀の覆輪ふくりんをかけて「源内櫛げんないぐし」という名で売出したのが大当りに当って、かみは田沼様の奥向おくむきからしもは水茶屋の女にいたるまで
平賀源内捕物帳:萩寺の女 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)