“清躯”の読み方と例文
読み方割合
せいく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けだし天女ここに嘆き、清躯せいく鶴のごとき黄巾こうきんの道士がきたって、ひそかにたんを練り金を練る、その深妙境しんみょうきょうをしてここに夢み、あるい遊仙ゆうせんおかと名づけられたものであろう。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
清躯せいくあたかもつるのごとしと、こうもいったら当たるであろうか、そんなにも老人は痩せていて、そうしてそんなにも清気きよげであった。無紋の黒の羽織を着して、薄茶色の衣裳をまとっている。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)