“清艶”の読み方と例文
読み方割合
せいえん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
京にのぼる供は二十人くらい、虫の垂衣たれぎぬおおうた馬上の女のすがたは、遠目にも朝涼あさすずの中で清艶せいえんを極めたものであった。
この菜の花の平野に囲まれた清艶せいえんな小都市に、復一は滞在たいざいして、いろいろ専門学上の参考になる実地の経験を得たが、特に彼の心に響いたものは
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
落ちようとする月が一段明るくなった光の中を、清艶せいえんな容姿で、物思いをしながら出て行く源氏を見ては、とらおおかみも泣かずにはいられないであろう。
源氏物語:12 須磨 (新字新仮名) / 紫式部(著)