添状そえじょう)” の例文
「上杉どのから、六波羅の御内人おうちびとへ、よい伝手つてを計らわせ給えと、細やかなお添状そえじょう。……それをいただいておりますれば」
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
『新編鎌倉志』には、江島の神宝蛇角二本長一寸余り、慶長九年うるう八月十九日、羽州うしゅう秋田常栄院尊竜という僧、伊勢まいりして、内宮辺で、蛇の角を落したるを見て、拾うたりと添状そえじょうありとて図を出す。
「拙僧は智深と申す五台山の一弟子ですが、当山の禅師がおんもとにて修行を積めいと、師よりお添状そえじょうをいただいてまいった者。よろしくお取次のほどを」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かねてたずさえて来た秀吉の添状そえじょうに、信長の誓約書を添えて示したうえ
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)