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淫卑
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いんぴ
ふりがな文庫
“
淫卑
(
いんぴ
)” の例文
事実は決してそうでない。自分ばかりを愛していると思っていた君江の如きは、事もあろうに
淫卑
(
いんぴ
)
な安芸者と醜悪な
老爺
(
ろうや
)
と、三人
互
(
たがい
)
に
嬉戯
(
きぎ
)
して
慚
(
はじ
)
る処を知らない。
つゆのあとさき
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
銀座通の裏表に処を
択
(
えら
)
ばず
蔓衍
(
まんえん
)
したカフエーが最も繁昌し、又最も
淫卑
(
いんぴ
)
に流れたのは、
今日
(
こんにち
)
から回顧すると、この年昭和七年の夏から翌年にかけてのことであった。
濹東綺譚
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
細長き画面の上部を二階となし階段によりて男女の
相逢
(
あいあ
)
ふさまも
悪
(
あ
)
しからず。柱絵は春信の後継者たる湖龍斎に至りますます複雑多様となり、またますます妖艶
淫卑
(
いんぴ
)
の画題を選みき。
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
淫
常用漢字
中学
部首:⽔
11画
卑
常用漢字
中学
部首:⼗
9画
“淫”で始まる語句
淫
淫蕩
淫奔
淫売
淫猥
淫婦
淫靡
淫売婦
淫祠
淫逸