永生えいせい)” の例文
いな、幸徳らの躰を殺して無政府主義を殺し得たつもりでいる。彼ら当局者は無神無霊魂の信者で、無神無霊魂を標榜ひょうぼうした幸徳らこそ真の永生えいせいの信者である。
謀叛論(草稿) (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)
と云うのは、他でもない、江戸の四方五十里の内に、昆虫館という建物があり、永生えいせいの蝶と云われている雌雄二匹の蝶がいて、神秘の伝説を持っているそうだ。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
いのちみて、神を仰ぎ見る時は、永生えいせいを生ずればなり。
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
見よここ永生えいせいみやく精氣せいきみちて
独絃哀歌 (旧字旧仮名) / 蒲原有明(著)
「何んだろういったい永生えいせいの蝶とは?」小一郎は歩きながら思案した。
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
永生えいせいの蝶でございます。……蝶々をご存知ではございますまいか」
神秘昆虫館 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)