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水呑
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みずのみ
ふりがな文庫
“
水呑
(
みずのみ
)” の例文
馬鹿っ! 貧乏はしても嘉三郎だぞ! そこえらの
水呑
(
みずのみ
)
百姓と
縁組
(
えんぐみ
)
が出来ると思うのか! 痩せても枯れても庄屋の家だぞ。
栗の花の咲くころ
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
私の母親は
水呑
(
みずのみ
)
百姓で、小学校にさえ行っていない。ところが私が家にいた頃から、「いろは」を習らい始めた。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
山城の賀茂は
社家
(
しゃけ
)
でいながら、賀茂村から比叡山の
水呑
(
みずのみ
)
に達する広大な領地をもって居り、一族の女たちは国学と
古文
(
こぶん
)
に凝りかたまって、みな独身で終ってしまう。
うすゆき抄
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
たとえばここにある
水呑
(
みずのみ
)
コップのごときも上から見れば丸いが、横から見るとほぼ長方形に見える。
生物学的の見方
(新字新仮名)
/
丘浅次郎
(著)
晩年の
芥川龍之介
(
あくたがわりゅうのすけ
)
の話ですが、時々芥川の家へやってくる農民作家——この人は自身が本当の
水呑
(
みずのみ
)
百姓の生活をしている人なのですが、あるとき原稿を持ってきました。
文学のふるさと
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
▼ もっと見る
『職人ふぜい。』と噛んで吐き出し、『
水呑
(
みずのみ
)
百姓。』と
嗤
(
わら
)
いののしり、そうして、刺し殺される日を待って居る。かさねて言う、私は労働者と農民とのちからを信じて居る。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
「アレ又
引込
(
ひっこ
)
んだ、アラ又出た、引込んだり出たり出たり引込んだり、
恰
(
まる
)
で
鵜
(
う
)
の
水呑
(
みずのみ
)
/\」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いまごろの食うや食わずの
水呑
(
みずのみ
)
百姓に二十両が二分でも、どうなり申しがしょう! これは死ねと言うことでがんす! 百姓から田地召上げるのあ、死ねということでがんす! 私
斬られの仙太
(新字新仮名)
/
三好十郎
(著)
かつてはしがない
水呑
(
みずのみ
)
百姓であったことを、近郷の者の忘れた頃に、そろそろと自分の家が源平時代からでも、その土地に住んでおったというような顔をするのは、普通の社会状態であったが
家の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
私はそれを二十何年間も
水呑
(
みずのみ
)
百姓をして苦しみ抜いてきた父や母の生活からもジカに知ることが出来る。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
水
常用漢字
小1
部首:⽔
4画
呑
漢検準1級
部首:⼝
7画
“水呑”で始まる語句
水呑百姓
水呑村
水呑村九助