“毛羅紗”の読み方と例文
読み方割合
けラシヤ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
苦い顔をして階段はしごあがつて、懐手をした儘耳をそばだてて見たが、森閑として居る。右の手を出して、垢着いた毛糸の首巻と毛羅紗けラシヤ鳥打帽とりうちを打釘に懸けて、其手でドアを開けて急がしく編輯局を見廻した。
病院の窓 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)