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殫
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つく
ふりがな文庫
“
殫
(
つく
)” の例文
抽斎の医学上の著述には、『
素問識小
(
そもんしきしょう
)
』、『素問校異』、『
霊枢
(
れいすう
)
講義』がある。
就中
(
なかんずく
)
『素問』は抽斎の精を
殫
(
つく
)
して研窮した所である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
あるいは
枯山
(
からやま
)
をして変えて青山にす。あるいは黄なる
地
(
つち
)
をして変えて白き水にす。
種々
(
くさぐさ
)
の
奇
(
あや
)
しき術、
殫
(
つく
)
して究むべからず。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
而して聽者のその空想の力を
殫
(
つく
)
して自ら描出する所のものは、
竟
(
つひ
)
にわが目撃せし所の美に及ばざるなるべし。蓋し自然の空想圖は
逈
(
はるか
)
に人間の空想圖の上にあるものなればなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
即
麟経
(
りんけい
)
ニ載スル所ノ雨木氷ナル者ナリ。アマネク
耆旧
(
ききゅう
)
ニ
詢
(
と
)
フニ皆曰クイマダ経テ見ザル所ナリト。実ニ奇観ナリ。詩仏ノ詩アリ。極メテソノ状ヲ
殫
(
つく
)
ス。凝不成花異霿淞。著来物物各異容。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その後また捜索すると、それより少なくとも五百二十年古く、後漢の張平子の『西京賦』に、〈ここにおいて鳥獣、目を
殫
(
つく
)
し
覩窮
(
みきわ
)
む、遷延し邪視す、乎長揚の宮に集まる〉。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
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あるいは黄なる
地
(
つち
)
をして変えて白き水にす。
種々
(
くさぐさ
)
の
奇
(
あや
)
しき術、
殫
(
つく
)
して究むべからず(『
扶桑略記
(
ふそうりゃっき
)
』四には多以究習とす)。また、虎、その針を授けて曰く、
慎矣慎矣
(
ゆめゆめ
)
、人をして知らしむることなかれ。
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
殫
漢検1級
部首:⽍
16画