“武者床”の読み方と例文
読み方割合
むしゃゆか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
元日の朝、大書院から武者床むしゃゆかを通した広間で、家臣の総礼をうけたさい、共に屠蘇とそを祝ったりはしたが、あとは顔を合せる折すらなかった。
私本太平記:01 あしかが帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ごとのふすま境を取りのぞけば、邸内はただ一つの広い武者床むしゃゆかとなる。だがそこにさえ入りきれぬ七、八十名の甲冑かっちゅうと硬ばッた顔は廊にまで溢れた。そして深夜のしょくも人もすべてしゅくとなった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)