トップ
>
欠呻
>
あくび
ふりがな文庫
“
欠呻
(
あくび
)” の例文
『あゝゝ。』といふ力無い
欠呻
(
あくび
)
が次の間から聞えて、『お利代、お利代。』と、
嗄
(
しはが
)
れた声で呼び、
老女
(
としより
)
が眼を覚まして、寝返りでも
為
(
し
)
たいのであらう。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
顴骨
(
ほほぼね
)
の高い、疲労の色を湛へた、大きい眼のどんよりとした顔に、唇だけが際立つて紅かつた。其口が
例外
(
なみはづ
)
れに大きくて、
欠呻
(
あくび
)
をする度に、
鉄漿
(
おはぐろ
)
の剥げた歯が醜い。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
多吉は大きい
欠呻
(
あくび
)
をしながら出て来て、笑ひながら
其処辺
(
そこら
)
にゐる生徒共を見廻した。
道
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
それを見て辻の巡査は出かかった
欠呻
(
あくび
)
噛
(
か
)
みしめ
詩
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
欠
常用漢字
小4
部首:⽋
4画
呻
漢検1級
部首:⼝
8画
“欠”で始まる語句
欠伸
欠
欠片
欠陥
欠点
欠落
欠所
欠乏
欠損
欠唇