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檞
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かしは
ふりがな文庫
“
檞
(
かしは
)” の例文
當分は
檞
(
かしは
)
の林が迎へて送る。追々大豆畑が現はれる。十勝は豆の國である。旭川平原や札幌深川間の汽車の窓から見る樣な水田は、まだ十勝に少ない。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
檞
(
かしは
)
いとすぎ桂など生ひ茂りて、四時緑なる天を戴けり。昔も今も、羅馬人と外國人と、
恆
(
つね
)
に來り遊ぶ處なり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
その一方の岸に添つて汽車が走るのであるが、この邊、
檞
(
かしは
)
はなく、ナラ林が四方に紅葉してゐた。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
天
(
そら
)
は
先刻
(
さつき
)
から薄暗くなつて居たが、サーッといふ稍〻寒い風が下して来たかと見る間に、楢や
檞
(
かしは
)
の黄色な葉が空からばらついて降つて来ると同時に、木の葉の雨ばかりでは無く
観画談
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
檞
(
かしは
)
を
突裂
(
つんざく
)
雷火
(
いかづち
)
の
前駆
(
さきばし
)
の
電光
(
いなづま
)
よ
魔女
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
▼ もっと見る
丘の上には余等の外に人影も無く、秋風がばさり/\
檞
(
かしは
)
の葉を
搖
(
うご
)
かして居る。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
その左右に
檞
(
かしは
)
の木が植ゑつけたかの樣に生え、それが紅葉してゐて、ところ/″\、雜草を切り開らいて、
燕麥
(
えんばく
)
を刈り取つた跡がある野塚原野で、——この風景は丸で大きな造り庭と云つてもいい。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
檞
部首:⽊
17画
“檞”を含む語句
檞樹
木檞
檞餅
一木檞
檞木
檞材
青檞