“樺細工”の読み方と例文
読み方割合
かばざいく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それはいわゆる「樺細工かばざいく」、即ち桜皮の細工であります。樺とは樺桜のことで、山桜の一種でありますが、その皮を用いて様々な細工ものを作ります。
手仕事の日本 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
だがその中で性質が一番はっきりしている一つは角館かくのだて樺細工かばざいくである。樺細工は何も角館と限ったことはない。だがここほどその仕事が見事な発達を示している所はない。
樺細工の道 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
秋田の町では岩七厘いわしちりんが目にとまるが、これも町の産物ではなく北秋田郡阿仁あにの村で出来る。樺細工かばざいくも町で見かけるがこれは角館が本場である。紫根染しこんぞめはあるが、これは花輪はなわから来たのであろう。
思い出す職人 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)