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梱
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こうり
ふりがな文庫
“
梱
(
こうり
)” の例文
ふとん一組と
梱
(
こうり
)
が一つ、
瓶詰
(
びんづめ
)
の酒の空箱一つに世帯道具は納まった。移ってから月賦屋で買った小さな机だけが、そぐわぬ形で家庭の新しさを語っていた。
風
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
あちらの
梱
(
こうり
)
、こちらの梱をあけて、山のように積みあげた着替えの中から、手に触れたのをめくら探りに二枚つまみあげると、くるくると小ひもで結わえて
右門捕物帖:33 死人ぶろ
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
実はすこし悪い病であるが、留守をしながら、いつもは手をつけては怒られるような戸棚の中や
梱
(
こうり
)
の底などをソッと明けてみるのが非常に楽しみだったのである。
鍵から抜け出した女
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
と小次郎は、
梱
(
こうり
)
の一つに腰かけて、帳場の佐兵衛をふり顧りながら、扇を胸にうごかしていた。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
中には往来に面した方を、まるで汚らしいぼろ切れか
蓆
(
むしろ
)
のような、古
毛氈
(
もうせん
)
で蔽っている家もあった。……半裸体の奴隷達は船の中から歩き板を伝って、
梱
(
こうり
)
を担ぎ出して居た。
大衆文芸作法
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
▼ もっと見る
朝から小林太郎左衛門の店と河岸の前には、おびただしい
行旅
(
こうりょ
)
の荷物やら
梱
(
こうり
)
やらが、淀川から廻送され、それをまた、
門司
(
もじ
)
ヶ
関
(
せき
)
へ行く便船に積みこむので、ひどく混雑していた。
宮本武蔵:08 円明の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ひょっとすると、
梱
(
こうり
)
の底に何か書附けとなって残っているかもしれない
三人の双生児
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
梱
漢検準1級
部首:⽊
11画
“梱”を含む語句
荷梱
手梱
軍梱
梱包
梱外
菰梱
乱梱
大梱
小梱
幾梱
旅梱
梱方万里
立退梱
革梱