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根蔕
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こんたい
ふりがな文庫
“
根蔕
(
こんたい
)” の例文
その本来の道義は薄弱にして、以て彼等を縛するに足らず、その新来の道義は
根蔕
(
こんたい
)
を生ずるに至らず、以て彼等を制するに堪へず。
漫罵
(新字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
由来、経済戦争というが、経済は言うまでも無く吾人の欲望に
根蔕
(
こんたい
)
し、その無限の欲望の衝突が、ついに流血を見る戦争となるのではないか。
列強環視の中心に在る日本
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
美の日本的源泉として日本芸術の
根蔕
(
こんたい
)
に厳存していて今後ますます生成発展せしむべき諸性質を考えているのであるが、以上の事実にも
拘
(
かかわ
)
らず
美の日本的源泉
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
芸術の
根蔕
(
こんたい
)
はリアリズムである。どんな幻想的創作でさえも、それが幻想としてありうるためには幻想のリアリティーを欠くことは不可能である。
作家の経験
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
国学の再興にしても、その
根蔕
(
こんたい
)
には文化に対する新しい見解が含まれていた。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
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暴動的形式と反乱的
根蔕
(
こんたい
)
との間に常に区別を設けてのことである。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
これは遺伝進化の理よりいうと、婚姻に
根蔕
(
こんたい
)
するは争うべからず。即ち正当ならざる婚姻の次第に行われつつあるを立証する。
否
(
いな
)
近次欧州諸国に於ては婚姻を喜ばざる悪傾向がある。
婦人問題解決の急務
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
「現代のものだって、つまらないのがあるのに——『太陽の
根蔕
(
こんたい
)
』みたいに——」
二つの庭
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
自由であって、しかも
根蔕
(
こんたい
)
のあるものでなければ真の美は生じない。
蝉の美と造型
(新字新仮名)
/
高村光太郎
(著)
人道を
根蔕
(
こんたい
)
として考えるならば、なんらその解決に苦しむべき理由が無い。人道とは
孟子
(
もうし
)
のいわゆる仁義である。即ち利己的でなく、自己を利するを思うと同時に他をも利するを思う。
永久平和の先決問題
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
恋愛や結婚問題解決の
根蔕
(
こんたい
)
をその時代的な黒い爪でつかんでいるのである。
新しい一夫一婦
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
学校の講壇でも社会に発表する文章の上にも、また各所で行った演説の上にも、しきりに着実にして
根蔕
(
こんたい
)
深き功利主義を皷吹したものだ。で交われば交わるほど先生の人格と学殖とに感心した。
福沢先生の処世主義と我輩の処世主義
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
根
常用漢字
小3
部首:⽊
10画
蔕
漢検1級
部首:⾋
14画
“根”で始まる語句
根
根柢
根性
根方
根元
根本
根太
根気
根岸
根津