柳里恭りゅうりきょう)” の例文
そのころよく赤城下あかぎした骨董店こっとうてんをひやかして、「三円の柳里恭りゅうりきょう」などを物色して来ては自分を誘ってもう一ぺん見に行かれたりした。
夏目漱石先生の追憶 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
まず精々将軍家の駕籠へ、種ヶ島を打ちかけるとか、山中の茶の湯を御馳走しに、柳里恭りゅうりきょうを招待するとか、その位の所が関の山である。
上海游記 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
一 たまたま柳里恭りゅうりきょうの『画談』といふものを見しに、次の如きくだりあり。曰く総じて世の中にはかわず多し梁唐宋元明りょうとうそうげんみんの名あるを見ることなき故に絵に力なし。
小説作法 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
倚水楼いすいろう主人や柳里恭りゅうりきょうも清代小説の訳読をこころみ、西田維則も三言二拍(喩世明言・警世通言・醒世恒言と拍案驚奇初続編をいう)を抄訳して「赤縄奇縁せきじょうきえん」(宝暦十一年刊)をあらわした。
雨月物語:04 解説 (新字新仮名) / 鵜月洋(著)
倚水楼いすいろう主人や柳里恭りゅうりきょうも清代小説の訳読をこころみ、西田維則も三言二拍(喩世明言・警世通言・醒世恒言と拍案驚奇初続編をいう)を抄訳して「赤縄奇縁せきじょうきえん」(宝暦十一年刊)をあらわした。
たまたまその土地の名を奥山などと呼ぶために、不当な概念ができてしまった。山中の牡丹ということは、すでに柳里恭りゅうりきょうが『雲萍うんぴょう雑志』にもこれを認めず、単に色紅にして黄を帯びたる花とある。
地名の研究 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
柳里恭りゅうりきょうの『雲萍雑志うんぴょうざっし』のうちに、こんな話がある。
温泉雑記 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
柳里恭りゅうりきょうの「雲萍雑志うんぴょうざつし」のうちに、こんな話がある。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
柳里恭りゅうりきょう「ひとりね」)
人の言葉――自分の言葉 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)