もの)” の例文
露八は、心のうちでもだえた。時々、淋しそうに、ぽかんとした。芸妓おんなたちは、馴れてくると、露八の膝にもたれたり、大きなもので、酒をいた。
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
杯が小さいと見えて、ほかの大きなものしても、あッけないくらいなものだった。
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)