“来出”の読み方と例文
旧字:來出
読み方割合
きだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
初めのうち融合しにくいように見えたものが、段々一つにまとまって来出きだしました。彼は自分以外に世界のある事を少しずつ悟ってゆくようでした。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この青表紙が沙翁字典さおうじてんの原稿であると云う事は、ここへ来出きだしてしばらく立つとすぐに知った。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)