末子まっし)” の例文
その中に、太宰府の家臣、畦倉豊前守あぜくらぶぜんのかみ末子まっし井筒丸もいて、頼尚よりひさの姿を見ると、わっと泣いて、頼尚の足もとへ泣き仆れ
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「俺は今までこんなことを口に出したことも無い」と民助は弟を前に置いて、最早もはやこの世に居ない父の道徳上の欠陥が末子まっしの岸本にまで伝わりのこっているのを悲むかのような口調で言った。
新生 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
にはかにラクシャンの末子まっしが叫ぶ。
楢ノ木大学士の野宿 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
にわかにラクシャンの末子まっしが叫ぶ。
楢ノ木大学士の野宿 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)