木額もくがく)” の例文
茅葺かやぶきの合掌に、木額もくがくの白い文字が仰がれる。つばめの子が、そこらに白いふんをちらし、ピチピチとさえずりながら、足を洗っている城太郎を見おろしていた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
三井親和みついしんなの贈った隷書れいしょ木額もくがくが、かかっている。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
卜幽居ぼくゆうきょとある朽ちた木額もくがくが眼につく。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)