有処ありか)” の例文
旧字:有處
硯友社が如何なる人の団体だとも、思案外史が如何なる人であろうとも考えないで、ただ何かなしに行衛ゆくえを知らなかった未見の友の有処ありかを突留めたような気がして会心の微笑を禁じ得なかった。
この山中には五つ葉のうつありて、その下に黄金を埋めてありとて、今もそのうつぎの有処ありかを求めあるく者稀々にあり。この長者は昔の金山師なりしならんか、このあたりには鉄を吹きたるかすあり。
遠野物語 (新字旧仮名) / 柳田国男(著)
この山中にはいつのうつありて、その下に黄金を埋めてありとて、今もそのうつぎの有処ありかを求めあるく者稀々まれまれにあり。この長者は昔の金山師なりしならんか、このあたりには鉄を吹きたるかすあり。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)