月六斎つきろくさい)” の例文
「慌てまい。六ちゃん、いや、ちゃんと云う柄じゃねえ。六公ろくこうろくでなし、六印ろくじるし月六斎つきろくさいでいやあがら。はははは。」
浮舟 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
月六斎つきろくさいと日を期して、勝三郎が喜代蔵きよぞう辰蔵たつぞう二人の弟子でしを伴って、お玉が池の渋江のやしきに出向くと、その日にはくがも里親のもとから帰って待ち受けていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)