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替玉
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かえだま
ふりがな文庫
“
替玉
(
かえだま
)” の例文
わたしの考えじゃあ、久兵衛を殺して川へ飛び込んだのは、本人のお節じゃあねえ。泳ぎの上手な奴が
替玉
(
かえだま
)
になって、水をくぐって逃げたのだろうと思いますね。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
どう解釈したらいいのだ。あれは照子の
骨
(
こつ
)
に間違いはないのだ。まさか死人の
替玉
(
かえだま
)
がある筈はないからね
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
戸籍係りの方には何にもわからないで、少しの抗議もなく、
替玉
(
かえだま
)
はきわめて容易に行なわれた。
レ・ミゼラブル:07 第四部 叙情詩と叙事詩 プリューメ街の恋歌とサン・ドゥニ街の戦歌
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
自分に仕立てて、仕事場へ置いたんだ。その細工が過ぎて自分が殺される晩も、
替玉
(
かえだま
)
に仕事場でゴトゴトやらしたのさ。まさか、その晩、自分が殺されるとは思わなかったろう
銭形平次捕物控:028 歎きの菩薩
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「あれは本当に同一人なのでしょうか。
若
(
も
)
しや、百面相役者というのは、一人ではなくて、大勢の
替玉
(
かえだま
)
を引っくるめての名称で、それが代るがわる現れているのではないでしょうか」
百面相役者
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
どうかして噂位聞いていたところで、まさかこれ程似ていようとは想像しないでありましょうし、その上、その男が源三郎の
替玉
(
かえだま
)
となって現れるなどとは、夢にも考える道理がありません。
パノラマ島綺譚
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
あなたの
替玉
(
かえだま
)
を作るのですよ。影武者ですね、丁度持って来いの人物があるのです。相当の報酬を出して下されば、命を
的
(
まと
)
に引受けてもいいという男があるのです。柔道三段という
豪
(
ごう
)
のものですよ。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
君が股野の
替玉
(
かえだま
)
になって一人芝居をやるのだ。股野は長髪だから、君の頭でいい。少しうしろへ
掻
(
か
)
き上げておけばいい。そして、ベレ帽をかむり、目がねをかけるんだ。それで鼻から上は出来上がる。
月と手袋
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
替
常用漢字
中学
部首:⽈
12画
玉
常用漢字
小1
部首:⽟
5画
“替”で始まる語句
替
替地
替難
替々
替人
替牛
替天行道
替刃
替唄
替引