“替地”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かえち80.0%
かへち20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すると丁度その辺は去年の十月火災にかかった堺町さかいちょう葺屋町ふきやちょう替地かえちになった処とて、ここに新しい芝居町しばいまちは早くも七分通しちぶどおり普請を終えた有様である。
散柳窓夕栄 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
『——吉良様がお替地かえちになった。呉服橋のお邸を引き払って、八月二十日迄に、本所の松坂町へお引越をせねばならぬのじゃ。どうしても、その折には、警固けいごが要る』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
亀千代は火事に逢つて、麻布白金台しろかねだいに移つた。これは万治元年に桜田を幕府から召上げられた時に賜はつた替地かへちである。其時これまで中屋敷と云つてゐた愛宕下を、伊達家では上屋敷にした。
椙原品 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)