“替人”の読み方と例文
読み方割合
ていじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
医は替人ていじんなきが故に、必ず隠忍して其任を全うしなくてはならないと云ふのである。兄を諷して此ことすを見ても、柏軒の機智のあることが知られる。雪堂の誰なるかは未だ考へない。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
請謁せいえつの形式は、父蘭軒に足疾があつて替人ていじんをして榛軒を伴ひ往かしめたために、幾分の煩しさを加へたのではあるが、たとひ替人の事を除外して見るとしても、実に鄭重を極めたものである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)