晋子しんし)” の例文
其角の句が当時にあって芭蕉などを驚かし「晋子しんし(其角)の俳諧は伊達風流にして作意の働き面白きにあり」
俳句とはどんなものか (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
なぞとぎんじたる風流の故事を思浮おもいうかべたのであった。この事は晋子しんしが俳文集『類柑子るいこうじ』のうち北の窓と題された一章に書かれてある。『類柑子』は私の愛読する書物の中の一冊である。
妻は備中国成羽なりはの医岡伯庵のぢよで、名を静と云つたと、田辺晋子しんしさんが語つた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
賣歩行うりあるきとき晋子しんし其角きかくが贈りし述懷じゆつくわい名吟めいぎんなる事は世の人の知る所にしてに定めなきは人の身の上ぞかし偖も越後浪人新藤市之丞が心がらとは云ひながら今は紙屑かみくづ屋長八と名乘なのり裏店うらだな住居ずまひとなりしかど追々商賣に身を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)