昼夜帯はらあわせ)” の例文
旧字:晝夜帶
板〆縮緬いたじめぢりめんうぐいす色の繻子しゅす昼夜帯はらあわせを、ぬき衣紋えもんの背中にお太鼓に結んで、った唐人髷とうじんまげに結ってきたが、帰りしなには
ごく気軽に自分の財布を取り出して内容をはたき、これにくだんの五十金を入れておさよに渡すと、おさよは大切に昼夜帯はらあわせのあいだへしまいこんで
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
世にも小意気な歩みぶり——水いろ縮緬ちりめんのお高祖頭巾こそずきん、滝縞の小袖の裾も長目に、黒繻子くろじゅすと紫鹿昼夜帯はらあわせを引ッかけにして、町家の伊達だて女房の、夜歩きとしか、どこから見ても見えないのだ。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
そばには昼夜帯はらあわせがふてぶてしいとぐろを巻いているというていたらく。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)