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旧馴染
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むかしなじみ
ふりがな文庫
“
旧馴染
(
むかしなじみ
)” の例文
毎日のように岸本は
旧馴染
(
むかしなじみ
)
の高台を下りて、
用達
(
ようたし
)
に出歩いた。下町の方にある知人の家々へもそれとなく別れを告げに寄った。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
岸本の帰国を聞いて戦時の巴里の消息を尋ねに来る新聞雑誌の記者、その他
旧馴染
(
むかしなじみ
)
の客なぞで、一しきり家の内はごたごたした後であった。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
口の悪い支那の方の友達ばかりでなく、ややもすると
旧馴染
(
むかしなじみ
)
の「お新ちゃん」にすら「頭の禿げた坊ちゃん」なぞと笑われそうな気がして来た。
船
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
莫迦
(
ばか
)
に涙
脆
(
もろ
)
かった娘時代の「お新ちゃん」に比べると、別の人に
対
(
むか
)
い合っているようなこの
旧馴染
(
むかしなじみ
)
と、それから鼻の
故
(
せい
)
かして、いくらか頭の重そうな眼付をしている妹とを前に置いて
船
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
この人の
肥
(
ふと
)
った体格は
亡
(
な
)
くなった恩人にますますよく似て来た。こうした
旧馴染
(
むかしなじみ
)
の客に加えて、旅の話を求めに来る新聞記者なぞもあって、ほとほと岸本は底疲れに疲れている自分の身を忘れた。
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
旧
常用漢字
小5
部首:⽇
5画
馴
漢検準1級
部首:⾺
13画
染
常用漢字
小6
部首:⽊
9画
“旧”で始まる語句
旧
旧家
旧臘
旧弊
旧套
旧時
旧来
旧暦
旧友
旧廬