旧蹟きゅうせき)” の例文
旧字:舊蹟
庸三は名所旧蹟きゅうせきという名のついたところは、一切振り向くのがきらいだったが、時には葉子とそこまで登って行ったこともあった。
仮装人物 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
あるものは演説口調くちょうで郷土の偉人いじんや、名所旧蹟きゅうせきや、特殊とくしゅの産業などを紹介しょうかいし、あるものは郷土の民謡みんよう舞踊ぶよう披露ひろうした。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
かく儂ら同感の志士より、現政府に向かって忠告するは、もとより現当路者の旧蹟きゅうせきあるを思えばなり。
妾の半生涯 (新字新仮名) / 福田英子(著)