日足ひあし)” の例文
にはを見ると、生垣いけがき要目かなめいたゞきに、まだ薄明うすあかるい日足ひあしがうろついてゐた。代助はそとのぞきながら、是から三十分のうちに行くさきめやうと考へた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
案外に話が早く纏まって、二人が柳原へ出かけたのは、最初の晩から四日目の暮れ六ツ過ぎであったが、このごろの日足ひあしはめっきり詰まったので、あたりはもう真っ暗な夜の景色になっていた。
半七捕物帳:43 柳原堤の女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)