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族霊
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トテム
ふりがな文庫
“
族霊
(
トテム
)” の例文
故に妾今もとの身を以て産を
為
(
な
)
す、願わくは妾を見るなかれ〉、これは今日ポリネシア人に鮫を
族霊
(
トテム
)
とする輩が事に触れて鮫の所作を為すごとく
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
動物・植物以外の天体・光線・空気等の
族霊
(
トテム
)
を持つ部族の首長の類であつたことを見せてゐるものと見る方が適当らしい。即、「ほ」は「火」或は「日光」を標示してゐるのである。
日琉語族論
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
大抵
族霊
(
トテム
)
たる動物を忌んで食わぬが通則だが、南洋島民中に
烏賊
(
いか
)
を族霊としてこれを食うを
可
(
よ
)
しとするのもある(『大英類典』第九版トテムの条)。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
かくて
稽
(
かんが
)
うると
大国主神
(
おおくにぬしのかみ
)
は蛇を
族霊
(
トテム
)
として、他部族の女に通いしが、蛇を族霊とする部族の男と明かすを聞いて女驚くを見、
慙
(
は
)
じて絶ち去ったと見える。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
察するにその頃インドに兎を
族霊
(
トテム
)
と奉尊する民俗があったらしい、別項虎に関する伝説と民俗とに述べた通り
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
▼ もっと見る
上にも言った通り、この神の一族は蛇を
族霊
(
トテム
)
としたから、この時も品地別命が肥長比売の膚に
雕
(
え
)
り付けた蛇の族霊の
標
(
しるし
)
か何かを見て、その部族を忌み逃げ出した事と思う。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
昔アリア種がインドに攻め入った時、那伽種この辺に栄え、帽蛇を
族霊
(
トテム
)
としてその子孫と称しいた。すなわち竜種と漢訳された民族で、ついにアリア人に服して劣等部落となった。
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
さて昔は日本にも
族霊
(
トテム
)
盛んに行われ、一部族また一家族が蛇狼鹿、その他の諸物を各々その族の
霊
(
トテム
)
としたらしいてふ拙見は、『東京人類学会雑誌』二七八号三一一頁に掲げ置いた。
十二支考:04 蛇に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
族
常用漢字
小3
部首:⽅
11画
霊
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
“族”で始まる語句
族
族人
族長
族王
族弟
族滅
族程
族党
族客
族旗