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旅中
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りょちゅう
ふりがな文庫
“
旅中
(
りょちゅう
)” の例文
ここで病家をとっているのは、長崎帰りのホンの
旅中
(
りょちゅう
)
の内職だが、源内、医業にかけてもなかなかちょくで、殊に女には当りがよい。
鳴門秘帖:01 上方の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しばらく人情界を離れたる余は、少なくともこの
旅中
(
りょちゅう
)
に人情界に帰る必要はない。あってはせっかくの旅が無駄になる。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鹽「やい
盗人
(
ぬすっと
)
、
旅中
(
りょちゅう
)
の事ゆえ助けて遣るまいものでもないが、包をよこせ」
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しばらくこの
旅中
(
りょちゅう
)
に起る出来事と、旅中に
出逢
(
であ
)
う人間を能の
仕組
(
しくみ
)
と能役者の
所作
(
しょさ
)
に見立てたらどうだろう。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「いやおそれ入る。わざわざ、ここの
旅中
(
りょちゅう
)
へ、お見舞とは、恐縮な」
私本太平記:05 世の辻の帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
は
平生
(
へいぜい
)
の通りKと口を
利
(
き
)
きながら、どこかで平生の心持と離れるようになりました。彼に対する親しみも憎しみも、
旅中
(
りょちゅう
)
限
(
かぎ
)
りという特別な性質を
帯
(
お
)
びる風になったのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
“旅中”の意味
《名詞・形容動詞》
旅行の途中、最中。
(出典:Wiktionary)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
中
常用漢字
小1
部首:⼁
4画
“旅”で始まる語句
旅
旅籠
旅籠屋
旅人
旅宿
旅行
旅館
旅商人
旅立
旅舎