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断念
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おもいき
ふりがな文庫
“
断念
(
おもいき
)” の例文
旧字:
斷念
それはそうとどうしようかしらん、到底言わずには置けん
事
(
こっ
)
たから、今夜にも帰ッたら、
断念
(
おもいき
)
ッて言ッてしまおうかしらん。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「よろしい、よろしい」と、西宮はうなずきながら、「平田の方は
断念
(
おもいき
)
ッてくれるね。私もお前さんのことについちゃア、
後来
(
こののち
)
何とでもしようから」
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
「しかたがありません、
断念
(
おもいき
)
らないわけには行かないのだから。もう、
音信
(
たより
)
も出来ないんですね」
今戸心中
(新字新仮名)
/
広津柳浪
(著)
その夜文三は
断念
(
おもいき
)
ッて叔母に詫言をもうしたが、ヤ
梃
(
てこ
)
ずったの梃ずらないのと言てそれはそれは……まずお政が今朝言ッた厭味に輪を懸け枝を添えて百
万陀羅
(
まんだら
)
并
(
なら
)
べ立てた
上句
(
あげく
)
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
全くそれが
原因
(
もと
)
でお勢の事を
断念
(
おもいき
)
らねばならぬように成行きはすまいかと危ぶむからで。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
断
常用漢字
小5
部首:⽄
11画
念
常用漢字
小4
部首:⼼
8画
“断”で始まる語句
断
断崖
断乎
断末魔
断然
断食
断片
断々
断腸
断間