斉王せいおう)” の例文
斉王せいおうもまた人の告ぐるところとなり、廃せられて庶人となり、代王けいもまたついに廃せられて庶人となり、大同だいどうに幽せらる。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
小癪こしゃくなやつ。汝、三寸の舌をもって、酈食其れきいき斉王せいおうを説いた例にでもならおうとするのか。あわれむべき奴。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
むかし淳于髠じゅんうこん斉王せいおうの命をうけて、楚国に使いし、その途中、楚王そおうに贈る鵞鳥がちょうを焼いて食べてしまいながら、空籠を奉じて楚王にまみえ、詭弁きべんをふるってかえって王をよろこばせ
上杉謙信 (新字新仮名) / 吉川英治(著)