文月ふづき)” の例文
これと向い合って腰をおろした文月ふづきというのは蒼白い瘠せこけた、貧弱そのものみたいに服のダブダブした新米巡査で、豊富な頭髪を綺麗に分けていたが
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
成城学園また子ら行かず雑草あらくさの花咲きほこり早や文月ふづきなり
夢殿 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
文月ふづきの朝ののもとの
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
文月ふづきのゆふべ、蒸しくゆ三十三間堂さんじふさんげんだうおく
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
文月ふづき香炉かうろに濡れてけぶる。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)