文事ぶんじ)” の例文
おたがい、武弁のともがらに、もっとも欠けているのは、文事ぶんじを解さぬというよりは、軽視の風が先に立つことです。
蓉岳ようがくも書画をよくし文事ぶんじもありて好事かうずものなればこれをきゝてひざをすゝめ、菓子は吾が家産かさんなり、ねりやうかんを近来のものといふ由来ゆらいしめし玉へといふ。
それに引かへて、一方の老人はいやしい処から武芸や文事ぶんじを磨いて、人が驚くほど立身して、江戸家老のお気に入りに其人ありと知られるほどの勢力のある生活を送つて来た。
(新字旧仮名) / 田山花袋(著)
蓉岳ようがくも書画をよくし文事ぶんじもありて好事かうずものなればこれをきゝてひざをすゝめ、菓子は吾が家産かさんなり、ねりやうかんを近来のものといふ由来ゆらいしめし玉へといふ。