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敵持
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かたきも
ふりがな文庫
“
敵持
(
かたきも
)” の例文
「ナニ、
奇怪
(
きっかい
)
な言葉のはしばし——手を下して恨みを晴らすべきものをも、討たずに忍んでいると言うのか? そなたは
敵持
(
かたきも
)
ちか? これ、雪之丞」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
というわけには行かないのであるから、小次郎を一度打ち込むと、
敵持
(
かたきも
)
ちになったのも同じだといって、そういう彼の異常な
執拗
(
しつよう
)
を、同門の者はよくいわなかった。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
宇津木兵馬て人はどうやら
敵持
(
かたきも
)
ちのようだから、ここの間で
手管
(
てくだ
)
をするとうまい仕事ができそうだ。
大菩薩峠:17 黒業白業の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「心願とは古風じゃないか、まさか
敵持
(
かたきも
)
ちというわけでもないだろう」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
これからまた
持役
(
もちやく
)
を替えて踊ってみてえんで……その机竜之助という剣術の先生、それは
敵持
(
かたきも
)
ちのお方でござんしたね、敵と
覘
(
ねら
)
う相手がちょうど船で清水の港へ来ているんで。
大菩薩峠:07 東海道の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
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「時に、友様、わしは今までお前に向って隠していたが、実は
敵持
(
かたきも
)
ちの身なんだ」
大菩薩峠:32 弁信の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
敵
常用漢字
小6
部首:⽁
15画
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
“敵”で始まる語句
敵
敵愾心
敵討
敵手
敵役
敵娼
敵打
敵愾
敵同士
敵方