“持役”の読み方と例文
読み方割合
もちやく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
自分についた持役もちやくは大概きまっていて、柄にない役はもってこないのだが、どうしたことか、今考えている役がなんだか、九女八には思いだせない、それに
市川九女八 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
猩々の子供は持役もちやくは終ったというこなしで、テーブルに飛び移って立膝をすると、乾杏を一つとって山川にわたし、じぶんも一つとって仔細らしく埃をはらってから
蝶の絵 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
これからまた持役もちやくを替えて踊ってみてえんで……その机竜之助という剣術の先生、それは敵持かたきもちのお方でござんしたね、敵とねらう相手がちょうど船で清水の港へ来ているんで。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)