教書きょうしょ)” の例文
尊氏はその夜、ひとまず二条千手堂の吉良邸を陣営とし、そして、諸所の山野に分散して旗色を見ているらしい一族家臣の教書きょうしょれまわした。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さあ、余は百隻の不沈軍艦を、これから一年間のうちに所有することになるぞ。早速さっそく建艦命令教書きょうしょを書くことにしよう。おおヤーネルか、すばらしいじゃないか。再生のわが不沈艦隊は……」
「これに教書きょうしょの案文をしたためておいた。祐筆ゆうひつに命じて、同文の教書十数通をしたためさせ、そちが花押かきはんして、それに書上げておいた大名諸武士らへ、すぐ布令ふれをまわせ」
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
従来、わが足利家の教書きょうしょに誓いをなしきた家々は十党二十党の少数ではなかった。
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここからも尊氏は、諸国の武士へ教書きょうしょを発して
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)