ほお)” の例文
おきん さあ、皆して、ほおり込んでしまえ! これからは、粟の飯ももったいないや。水だけでたくさんじゃ。
義民甚兵衛 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
熱灰あつはいの入っている小さな壺で自分自身か自分の子供かの手足の指の凍痛をやわらげようとしてみていたのを、その壺を戸口段のところにほおっておいて来た女は、壺のところへ戻った。
切りかけていた薪に自分の鋸を差したままほおって来た男は、またその鋸を挽き出した。