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擵
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こす
ふりがな文庫
“
擵
(
こす
)” の例文
何んだろうと
窺
(
のぞ
)
いて見るとお勝さんが、疑いを掛けたその裏長屋の泥棒猫を
捉
(
つか
)
まえて、コン畜生、々々といって力任せに
鼻面
(
はなづら
)
を板の
間
(
ま
)
へ
擵
(
こす
)
り附けております。
幕末維新懐古談:17 猫と鼠のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
グリフォンは
坐
(
すわ
)
り
込
(
こ
)
み、
兩眼
(
りやうがん
)
を
擵
(
こす
)
つて、
見
(
み
)
えなくなるまで
女王樣
(
ぢよわうさま
)
を
見戍
(
みまも
)
り、それから
得意
(
とくい
)
げに
微笑
(
ほゝゑ
)
みました。『
何
(
なん
)
と
滑稽
(
こつけい
)
な!』とグリフォンは、
半
(
なか
)
ば
自分
(
じぶん
)
に、
半
(
なか
)
ば
愛
(
あい
)
ちやんに
云
(
い
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
歳の暮に差し掛かっているので、町内々々でも火の用心をしていたことであろうが、四ツ時という頃おい、ジャン/\/\/\という
消魂
(
けたたま
)
しい
擵
(
こす
)
り半鐘の音が起った。
幕末維新懐古談:13 浅草の大火のはなし
(新字新仮名)
/
高村光雲
(著)
擵
部首:⼿
18画