“捨鞭”の読み方と例文
読み方割合
すてむち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ええ、ちっとその、何で。これから発句の会があるんです。」と捨鞭すてむちで歌を読むような見得をいった。
湯島詣 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
萬一事有ことあるの曉には絲竹いとたけに鍛へしかひな白金造しろがねづくり打物うちものは何程の用にか立つべき。射向いむけの袖を却て覆ひに捨鞭すてむちのみ烈しく打ちて、笑ひを敵に殘すはのあたり見るが如し。
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
これは古式の通り捨鞭すてむちの扇であります。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)