振𢌞ふりかへ)” の例文
瀧口いまは、誰れ知れる人もなき跡ながら、昔の盛り忍ばれて、盡きぬ名殘なごり幾度いくたび振𢌞ふりかへりつ、持ちし錫杖しやくぢやうおもげに打ち鳴らして、何思ひけん、小松殿の墓所ぼしよして立去りし頃は、夜明よあ
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)