招伴しょうばん)” の例文
そのほか酒飲会さけのみかいへ出席するとか、芸者買の招伴しょうばんをするとか、無用無益な贅沢ぜいたくを廃したらば日本人の富の程度でも随分上等な食物が得られます。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
彼はしばしば猟の獲物を土産に持ってきてくれたので、僕もそのお招伴しょうばんにあずかった。
石ころ路 (新字新仮名) / 田畑修一郎(著)
そして電話が切れるとグッタリとして、駐在所の奥の間に匍いこむなり、疲れのあまり死んだようになって睡った。樽の上で踊った長吉もお招伴しょうばんをして、帆村の側らにグウグウいびきをかいた。
蠅男 (新字新仮名) / 海野十三(著)
... お昼はお香の物位で我慢がまんなさいまし」大原「イエ昼飯は食べずにいましょう。僕も晩の大御馳走をお招伴しょうばんしますからなるたけ腹を減らしておきます。 ...
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)