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拒絶
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ことわ
ふりがな文庫
“
拒絶
(
ことわ
)” の例文
接待
(
とりもち
)
の村嬢や
酌婦
(
おんな
)
などが、銚子を持って右往左往し、
拒絶
(
ことわ
)
る声、進める声、からかう声、笑う声、景気よさは
何時
(
いつ
)
までも続いた。
剣侠
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
怒りと
嘲笑
(
あざけり
)
を浮べた信吾の顔が、時々胸に浮んだ。智恵子は、今日その信吾の厚かましくも言出でた恋を、小気味よく
拒絶
(
ことわ
)
つて了つたのだ。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
金子の入要な旅先のことではあり、そうかと言って
拒絶
(
ことわ
)
れば後が怖いし、ほとほと困じ果てた助三郎は、言われるままにお召の上下を脱ぎ与えて栄太と衣裳を交換したのであった。
釘抜藤吉捕物覚書:01 のの字の刀痕
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
体
(
てい
)
よく
拒絶
(
ことわ
)
ったばかりでなく、国境いにおいて斬殺する目的のもとに「東目送り」という陰険きわまる法を、あえて行なうことになりました。
犬神娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
松崎清左衛門は何が不足で葉之助の入門を
拒絶
(
ことわ
)
ったのであろう? それは誰にも解らない。しかし当の葉之助にとっては無念千万の限りであった。
八ヶ嶽の魔神
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
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拒絶
(
ことわ
)
られ、やむを得ず、一当てあてて……フッフッ、若衆武士殿を気絶させましたが、どうやらそれが貴殿らしい。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
忠義無類の花村様、なんで主命を
拒絶
(
ことわ
)
るものか。謹んでお受けをしたそうだ。正しくはお受けはしたけれどそれと
同時
(
いっしょ
)
に花村様は一つ条件を出されたそうだ。条件というのは他でもない。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
この若侍は
凛々
(
りり
)
し過ぎるよ。
接吻
(
くちづけ
)
をしても駄目かもしれない。でも
妾
(
わたし
)
はこういう男も好きだよ。妾はこの男を手に入れてみせる。……でもこの男は
拒絶
(
ことわ
)
るだろうよ。あの北条左内様のように。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
結局お粂は
拒絶
(
ことわ
)
られたのである。
娘煙術師
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“拒絶”の意味
《名詞》
相手の要求や希望をきっぱりと断ること。受け付けないこと。
生体が、異物とみなしたものの受容を阻止しようとすること。拒絶反応。
(出典:Wiktionary)
拒
常用漢字
中学
部首:⼿
8画
絶
常用漢字
小5
部首:⽷
12画
“拒絶”で始まる語句
拒絶論
拒絶査定