抱取だきと)” の例文
沢は恐入おそれいらずには居られなかつた。とびはねにはことづけても、此の人の両袖に、——く、なよなよと、抱取だきとらるべき革鞄ではなかつたから。
貴婦人 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
「これこれ、たそんな意地汚いじきたなをする」と静かに膝へ抱取だきとって掌上てのひらへ菓子を取って喰わせながら
二葉亭余談 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
いま、これを処置するのに、人の妻であろうと、妾であろうと、娘であろうと、私は抱取だきとらなければなりません。
甲乙 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)