“才藻”の読み方と例文
読み方割合
さいそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかもこの婦人は、小寺政職まさもとめいで、容姿はうるわしく、才藻さいそうはゆたかで、国中の美人といわれていた女性だった。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いずれにしたところで彼らみずからの情と才藻さいそうとは、見いだされまた選択せられる折を失ってしまったのである。いわゆるあだちぎりの結ばれやすかったのも止むを得ない。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
更にふたりの侍女がしょくをとっていた。崔はもちろん歓待されて、かの女と膝をまじえて語ると、女はすこぶる才藻さいそうに富んでいて、風雅の談の尽くるを知らずという有様である。