手操たぐ)” の例文
それからそれと手操たぐって行って、その徒党の正体と、徒党の根拠のあり場所とその人数などを知りたいのだが、肝腎の娘の素姓も住居も、今に一向知れないとあっては
猫の蚤とり武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
網を手操たぐりあげながら、金五郎は呟く。あげてみると、小さなセイゴが一匹、入っていた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
重々とれし投網とあみ蕪畑かぶらばた蕪葉かぶらばに吾がかい手操たぐ
雲母集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)