せき)” の例文
せきの地迄來ると、しかし、其處からは最早一歩も東へ進めないことが判つた。太子の入國を拒む新衞侯の軍勢の邀撃に遇つたからである。
盈虚 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)
漢の初期のせき夫人が呂后りょこうさいなまれたようなことまではなくても、必ず世間の嘲笑ちょうしょうを負わねばならぬ人に自分はなるに違いないと中宮はお思いになるのである。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
せきの地迄来ると、しかし、其処そこからは最早一歩も東へ進めないことが判った。太子の入国を拒む新衛侯の軍勢の邀撃ようげきに遇ったからである。
盈虚 (新字新仮名) / 中島敦(著)