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懲々
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こりこり
ふりがな文庫
“
懲々
(
こりこり
)” の例文
誰某
(
だれそれ
)
は
屁玉
(
へだま
)
を
喰
(
くら
)
って凹んだと大きに笑われたそうで、もう
懲々
(
こりこり
)
して、誰も手出しは致しません、何と、短銃では、岩見重太郎宮本の武蔵でも叶いますまい。と渋茶を一杯。
活人形
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
屋根は低いのに揺れると来て、この前頭痛で
懲々
(
こりこり
)
したから、今度は
歩行
(
ある
)
くつもりで、今朝小田原からたって来たが、陽気は暖かだし、
海端
(
うみばた
)
の景色は
可
(
よ
)
し、結句
暢気
(
のんき
)
で可い心持だ。
わか紫
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いいえ、しかし何ですわ。うっかりした話はいたされませんね。私も
吃驚
(
びっくり
)
しました、だって泣きようが
太
(
ひど
)
いのですもの。
厭
(
いや
)
な人ねえ。貢さん、私ゃ
懲々
(
こりこり
)
したよ。もうもうこんなことは聞かせません。」と半ばは
怨顔
(
うらみがお
)
なるぞ詮方なき。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
懲
常用漢字
中学
部首:⼼
18画
々
3画
“懲”で始まる語句
懲
懲役
懲罰
懲戒
懲治監
懲治
懲役人
懲役笠
懲悪
懲膺